« ただいま正月ボケのリハビリ中 | トップページ | 庭の月桂樹 »

晩秋の愛宕山にあきる野三里を探せ

 以下、暮れに書きかけのままアップし損なっていたレポート。

 過日インドビザをとりに都心に出た折り、大使館があまりに地味だったので(もっと一目でわかる建物かと思ってた…)見落として通り過ぎた先に、稲庭うどんを食べさせてくれるお店を発見。お店で食べる稲庭うどんは、どんなつゆと薬味で食べるのだろうと気になって、お昼ごはんはここで食べようかと思ったが、せっかく珍しく都心に出たのだからと、ここはやっぱり初志貫徹してあきる野三里を探すことにした。

 「村うどん あきる野三里」は、ケンさんの多摩農園で作ったあきる野産小麦100%で作られたおいしい干しうどん。
 「人は生まれた土地の三里四方のものを食べていれば健康で長寿」と言われることから、「村うどんあきる野三里」と名付けたのだそうだ。このネーミング、素晴らしい!
 てひさんが管理されているのらぼうず村によると、あきる野三里は、ソムリエ・田崎真也さんが2004年9月に開いたばかりの和食のお店「Tてぃ」のメニューに採用されたとのこと。この店の料理は東京都産の食材のみを使っているのだそうだ。なるほど、それならこのうどんは外せないだろう。そのことを知ったときから、一袋200グラム250円で売られているこのうどんが、ソムリエの手にかかってどんな器に盛られ、前述の稲庭うどんと同じく、どんなつゆと薬味で出されるのか、ぜひ見たい、食べてみたいと思っていた。なんでも、まだケンさんもてひさんも、その関係者のどなたもこのお店には行ったことがないとのことなので、突撃レポート、行ってみよう。

 目指すは愛宕山。お店が愛宕山にあるということだけはホームページで見た記憶がある。しかし、住所を控えてこなかった。愛宕山には行ったことがないが、だいたいどのへんかということだけはわかる。まあ、なんとかなるだろうと、九段下駅の売店でNFH(ネットワークフォックスハンティングゲーム)のときに愛用していた「地下鉄便利マップ」を買い、地下鉄に乗った。愛宕山には虎ノ門、神谷町、御成門あたりが近そうたが、どの駅からも少し離れているようなので、乗り換え回数からして一番めんどうがなさそうな御成門から行くことにした。
 御成門駅で降りて地上に出るが、右も左もわからない。典型的お上りさん。えーとこっちは増上寺でここが駅だから、と地図で現在地と愛宕の方角を確認し、日比谷通りを新橋方面に向かい、芝郵便局の先を左折し、東京慈恵医科大の前を通ってしばらく行くとの前方に小高いところがある。ははあ、これが愛宕山か。通りは愛宕山を貫通するトンネルを抜けて山の向こう側に抜けている。
 さて、お店はこの山のどのへんにあるんだろう。こっち側だろうか、あっち側だろうかと思っていたら、左手にエレベーター発見。なんでこんなところにエレベーターが?と思ったら、どうやら愛宕山の上へ上がるためのものらしい。とりあえず乗ってみる。外の見える快適なエレベーターを降りると、目の前がNHK放送博物館だった。へー。放送博物館ってこんなところにあったのか、とお上りさんは感心する。見学したいが今日は時間がないのでパス。でも、せっかくなので愛宕神社にだけはお参りしておこう。晩秋の境内は紅葉が美しく、大きなモミジの真っ赤な葉っぱ越しに見える青空がとてもきれいだった(写真ピンボケ)。

041210-atago1

 ここは標高たった26メートルの山だけど、周りを見なければ山頂だと言われても納得。しかしなんでまたこんなところにこんな山があるんだろう。かなり不思議。この神社は徳川家康の命により江戸の防火の神様として祀られんだそうだ。

041210-atago3

 愛宕神社のWebサイトはユーモアたっぷり。バーチャル参拝もできます。
 赤い大鳥居からは、下に長い階段が続いている。これを登るのはかなりしんどそうだ。それであのエレベーターができたわけね。なるほど。

 で、今日ここへ来たのは愛宕神社参拝のためではなく、あきる野三里を探しに来たのだった。さて、お店はこの山の東西南北どちらにあるのか? 先ほどのNHK放送博物館のところから下へ降りる車道があったので、とりあえずそこから山の反対側(虎ノ門側)に下りてみることにした。 しばらく行くと右手に小さなビルがあり、「田崎真也ワインサロン」の看板が出ていた。ここで聞けばわかるかと思い、2階の事務所らしきところに上がってみると、レストラン「S」と「T」の名の入った小さな案内図が貼ってあった。あまりに簡単な地図で詳しくはわからないが、とにかく山の反対側を下りたところにあるらしい。ということで下りてきた坂道をまた上がり、エレベーターではなく、山の斜面に作られたいい雰囲気の遊歩道を通って山を下り、下の通りに出た。しかし、レストランらしきものは見あたらない。まいったなあ。電話番号を調べて場所聞くしかないかしらんと思いつつ、左に愛宕山を見ながら電話帳のある公衆電話ボックスを探して新橋方向に歩いていくと、左手に酒屋さんを発見。ワインの品揃えがいい。ということはソムリエ・田崎さんのお店くらいは知っているのではないかと推察し、飛び込んでみた。「ソムリエ田崎さんのレストランTをご存じないでしょうか」。思ったとおり、「この通りを渡ってその角を右に曲がってすぐですよ」、とお姉さんが教えてくれた。ふふふ、やっと見つけたぞ。通りを渡って細い路地を曲がる。こんなところじゃ知らないと絶対わからないな、と思いながらそれらしきお店を探すが、ない。もう一度よく確認しながら戻って来たら、見つかった。しかし、和食の店ではなく、フランス料理の店「」だった。がーん。まいったなあ、これじゃないんですよ、お姉さん。探してるのは「S」じゃなく「T」なの。しかし高そうなレストランだ。ちょっと気後れしたが、あの酒屋さんにもう一度戻って聞くのもなんなので、思い切って飛び込んで「T」はどこでしょうかと聞いてみた。するとボーイさんがわざわざ表の通りまで出て、「そこを右に入って、階段を上った左側です。」とたいへん親切に教えてくれた。さっきの酒屋さんのすぐ西側だ。言われたように通りを右に入ると、目の前に見えたのはこの景色。

041210-atago2

 赤い大鳥居の先は、さっき上から見下ろしていた愛宕神社の長い階段だった。はぁ、最初から出直しか…。しかし、ここ上がった左側にレストランなんかあった?といぶかしく思いつつ息を切らせて登る。上の鳥居をくぐって左側見ると、あった。なんだ、さっき真ん前にいたんじゃないの。まさか境内にレストランがあるなんて思わなかったから、まったく気づかなかったのね。それにしても、目立たないお店…。
 まあとにかくやっとたどりついた。はあ。

 2種類のランチメニューが張り出してある入り口を入ると、椅子席がいくつかあり、左手の框を上がると和室が二部屋あった。和室には低い椅子とテーブルセットが置かれていて、けっこうお客さんが入っていた。和室の入り口に近い2人用のテーブルセットに陣取る。窓から見える木々が美しく、とても都心にいるとは思えない。さあ、いよいよ“あきる野三里”だ。お腹空いた。
 ところが、国分寺産ほうじ茶の茶碗を持って注文取りに来た店員さんによると、この時間(13時過ぎ)は2種類のランチメニューしか頼めないと言う。がーん。なんのために山を登って下りて登って下りて登ってわざわざ来たの。がっくり。
 というわけで、ケンさん、てひさん、愛宕山まで行ったのに“あきる野三里”食べることできませんでした。まったく役立たずレポートだ…。

 座ってた席から厨房の方を撮ったもの↓。これだけじゃなんだかわかりませんな。ま、ないよりマシということで。
041210-atago4

 なお、1,500円のランチメニューはべっこう丼(東京卵の親子丼)と白身魚の付け焼き丼の2種で、食べたのはべっこう丼。もう1か月も経つのでよく覚えてないんだけど、小松菜の胡麻和えと(もう一品あったか?)、だいこん、にんじん、ごぼうなど根菜たっぷりの味噌汁と、コーヒーと甘い物(かりんとう2本)がついていたので、卵に火が入り過ぎだったものの、これで1,500円ならまあまあ。器もなかなかよかったが、やたら大きな丼の底にちょっとだけ親子丼が入ってて、ちょっと寂しかった。
 待っているあいだに通常メニューを見せてもらったところ、“あきる野三里”は「〆のお食事のお皿's」という項目のところに載っていたので、ここんとこだけ書き写してきた(携帯のカメラでは、何度試してもピンぼけでためだったので)。

〆のお食事のお皿's
 焼おにぎり     400円
 三里うどん     1,000円
 麻布湯葉のぞうすい 1,200円
 くさやの焼き飯   1,200円
 鯛茶漬け      1,600円

 これを見たかんじでは、ほかのものを食べてから「〆」に注文してね、ってことのようだから、あきる野三里だけを注文するというのは、できないわけではないだろうけど、ちょっとしにくいかんじ。
 ほかのお料理を見ると、たとえばトウキョウXのお料理の場合、

 角煮 1,600円
 青菜巻 1,800円
 シンプル焼 3,500円

と、かなりお高い!(一袋200g入り250円のあきる野三里が一人前1,000円になってしまうだけで十分高いけど)。その後のもーさん情報によると、地ビール(卸し販売しているのは多摩の恵多摩ビールあたりかな)が1,100円とのこと。
 ということで、「T」に“あきる野三里”を食べに行くには、地ビールを飲みながら角煮を食べて〆にあきる野三里という3品だけとしても、ひとり最低3,700円は必要。 お出かけの際は懐具合には気を付けましょう(店員さんはみんなアルバイトのようで、お店の雰囲気からするとそんな高そうには見えないんだけど…)。
 なお、あきる野三里はあたたかいうどんとして出てくるそうだ。
 お店を出たところで外観の写真を撮ろうと思ったら、店員さんがランチタイムの案内を外しに出てきたので、とりそこなってしまった。ますます役立たず。

 以上、1か月遅れの上、何の役にも立たないレポート、おわりっ。

|

« ただいま正月ボケのリハビリ中 | トップページ | 庭の月桂樹 »

コメント

私も興味持っていましたので、とても参考に
なりました。
それにしてもお高いお店ですね...
地ビール一杯1100円するそうで。
・・・愛宕山だから仕方ないのかな!?

雰囲気、ここを見るとより伝わります
ttp://plaza.rakuten.co.jp/globalfoodnet/diary/200411080000/

ここのお店、ティータイムもあるようですけど、
その時間帯に軽食として提供していないの
かなぁ?


投稿: もー | 2005/01/12 07:53

RPGはやった事ないのだけれどそれみたいな長〜いストーリー、の前振り御苦労様でした。(^^)
一人前\1,000は高そうに思えますが、店の雰囲気とかからすると妥当なとこでしょうか。ここでいきなり\300っていうメニュー価格は載せられないでしょう。分量は100gとしても材料原価は結構かかってます。

投稿: ひらまつ | 2005/01/13 08:41

▼もーさん。

 ビール情報ありがとうございました。本文に追加しておきました。
 お店の雰囲気(インテリア等や従業員の方の態度)からすると、そんなに高級そうではないのですが、そのわりに高いと思いました。もっとも、食材にこだわっているので、普通よりは高くなってしまうのはしかたないのでしょう。
 教えていただいたURLのページの写真のように、お店の名前の看板も出てなくて、知らないでいったら絶対わかりません。でも、とてもいいところです。家賃も高いのかも。
 写真にある和室内の椅子席は、食事をするにはちょっと低すぎるような気がしました。足先をかなり前に延ばさないと、テーブルに膝がぶつかってしまいますし、前に延ばすと、向かいの人にぶつかってしまいそう。いっそ、もっと低くして通販生活のカニ座椅子みたいにして、あぐらをかけるくらいの方が楽かも、なんて思いながら座ってました。
 ティータイムがあることは、行ったときには知りませんでした。問い合わせてみたらいかがですか。

▼平松さん。
 店内の雰囲気からすると高い気がしましたが、立地からいくと妥当なとこなのかもしれません。材料原価も、たしかにかかってそうですもんね。
 地ビール1,100円は、多摩の恵だとすると、小売りは500ml瓶が580円ですから、2掛けくらいなので、良心的といえるのかな。それでも、元が高いから、高くついてしまうけど。
 夫に言わせると、地ビールはたしかにおいしいけど、どれを飲んでも「地ビール」の味で、違いはよくわからない、そうです。もっもと、地ビールでなくても、銘柄ごとの違いってほとんどわかりませんけど。地ビールはどれも高いので、夫のようなビール好きに好きなだけ飲ませるとたいへんなことになります(^^;)。

投稿: ドド子 | 2005/01/13 12:03

ビール価格はこちらを参考にしました

ttp://club-amigo.blog.ocn.ne.jp/blog/2004/09/2.html

和室の椅子席って、座椅子みたいなの?
靴脱がなきゃならないのは面倒くさいねー。

放送博物館に行く機会があれば、ティータイムに
寄ってみましょう。

投稿: もー | 2005/01/13 20:02

ドド子さん。 山を登ったり降りたり大変な思いをしてのレポートありがとうございます。

そうか〜あ あきる野三里は〆の料理なのか!
きっと小さなお椀にちょっと入っているだけなんでしょうね。
こんなことなら稲庭うどんを素直に食べておけばよかったですね。(笑) 地代が高いんでしょうね。

でも「くさやの焼き飯」ってのはやっぱあの臭さがあるんでしょうかね。

投稿: ケン | 2005/01/13 21:03

▼もーさん。

 椅子は椅子です。座椅子ではありません。4本足の椅子です。測ったわけではありませんが、座面までの高さは30センチほどではなかったかと思います。低いソファに座っているような高さでしょうね。

▼ケンさん。

 ランチのときの盛りつけからすると、小さなお椀にちょっと、ではなく、大きなお椀にちょっと入ってるんではないかと…(^^;)。
 そのうち、もーさんがレポートしてくれることでしょう。

 くさやの焼きめしは、あの中ではいちばん気になりました。焼いてほぐしたものを、チャーハン作るときに加えるのでしょうね。ほぐして瓶詰めになっているものがあるので、それを使っているのではないかと推察しています。おいしそうなので、今度機会があったら作ってみよう。アジの干物チャーハンはときどきやります。
 くさやは大好きですが、あのにおいは、自分が食べているとき以外に嗅ぎたくはないですねぇ。父の好物で、実家に行くとダイニングキッチンにくさやのにおいが充満していることがまれにあるのですが、本人はまったく気になってないようです。

投稿: ドド子 | 2005/01/14 10:18

いやあ、申し訳ない。本当に苦労をおかけしました。
なるほど、1人3700円はかかるわけですね!
ひゃー。
しかも、〆!
隊長!まさか五日市ジメで三、三、七
ってんで三千七百...てえこたあねえでしょうね?

こんだあ、初後亭が出来上がったら、行ってみやす。

それにしても愛宕山と言えば、曲垣平九郎ですからねえ。
あの有名な階段を...!お疲れさまでやした。
カッチケねえ。(かたじけない)

投稿: てひ | 2005/01/14 17:17

▼てひさん。
 五日市ジメは、「三、三、一」の七つジメではありませんでしたっけ?

 コメントが五日市時間で失礼しました。

投稿: ドド子 | 2005/01/18 11:17

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 晩秋の愛宕山にあきる野三里を探せ:

« ただいま正月ボケのリハビリ中 | トップページ | 庭の月桂樹 »