ウッドデッキ塗り替え

 久しぶりの更新は、秋にウッドデッキを塗り替えたときの話。

 去年の春、ちょうど新芽どきに、ものすごい雹(ヒョウ)が降り、庭は大被害を受けた。そのときのことをmixiでは日記に書いて写真もアップしたのだけど、ホームページはぜんぜん更新してなくて、すみませんです。
 で、その雹のせいで、ウッドデッキの塗装もハゲハゲになってしまったのだ。
 このデッキ、ウエスタンレッドシダー材をオリンピックステインで塗装してあるが、最初に塗装したとき、2度塗りの費用を節約するため、次のような方法をとった。

 (1)一度目はオリンピックステインの【オリンピック・ウォーターガード】というステインを使用。木をカットする前の状態で塗装。無職透明。
 (2)二度目は、完成したデッキに同じメーカーの【オリンピック・オイルステイン】を使用。表面のみ塗装。焦げ茶色。

 ところが、ウォーターガードを先に塗ってしまったため(だと思う)、二度目に色が浸透しなかった。これは大誤算。しばらくすると、あちこち色が落ちてしまったのだった。ウォーターガードもペンキではなく浸透性塗料のはずだし、購入時にショップの人にそういう使い方をするといったときも賛成してくれていたので、なんだかなあという気分ではあった。

 その後オリンピック・オイルステインで2度塗り替えたが、2度目のとき、思い切っていったんすべてサンダーをかけて色を落とし、それからオリンピック・オイルステインを塗り直したのだが、やはりけっこうムラに色落ちしてしまった。そこへ雹の被害に遭ったため、かなりひどいことになってしまったのだった。

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 今回の塗り替えに当たり、塗料を別のものに変えてみた。「インウッド」という塗料だ。
 なぜこの塗料を使ったかというと、クオファームという会社から、商品紹介のメールが来たからという単純な理由(^^;)。

 インウッドを使う気になった一番の理由は、他のステイン使用後の塗り替えにもオッケーとあったことだった。デッキ以外の部分(加圧注入材を使った階段やフェンスなど)は国産の別の塗料やキシラデコールを使っていたので、それまでは塗り替えの時も同じものを使っていた。デッキに接続してある階段などは、めんどうなので塗り替え時にデッキと同じ塗料を使ってしまったが、この件については、どうもずっとひっかかっていたのだった。
 その点、インウッドは重ね塗り可を前面に出しているのが気に入った。
 また、オリンピックステインもたしかそうだったと思うが、ホルムアルデヒドや発ガン性物質を含まないという点もうれしい。キシラデコールは、いかにも効きそうだけど、臭いのよねぇ。発ガン性物質だなんだも気になるし。

 その後、ずーっと忙しくて梅雨入り前に塗り替えることができず、夏は暑くて作業する気になれず、秋は遊び歩いていて、結局11月の終わりになってしまった。
 塗装前にデッキを洗ったが、強くこすると古い塗料が落ちる。隣家のDIYの師匠Sさんにスチーム洗浄機を貸してもらって高水圧で洗ったところ、一か所にノズルを長時間当てると見事に色が落ちてしまった。こうなったら再度全部落としてしまいたいところではあったが、全部にそれをやっているわけにはいかないので、全体をざっと洗い、翌日塗り替えることにした。まだ完全に乾いてないので気になったが、夫が説明書を読んだら濡れていても塗装オッケーとあり、これはありがたい。
 塗り替えは、今まで同様布を使ってぞうきん掛けの要領で行った。

 初めて使ったインウッドの感想。

(1)染料が缶の底にたまっていないので、使用前に根気よく攪拌しければならないオリンピックステインにくらべて非常にラクチンだった。
(2)気になるニオイがない。
(3)よく伸びて、デッキだけでなく階段、バルコニーのフェンスまでを1缶で塗ることができた(使用量はオリンピックステインより、少なくてすんだかもしれないが、覚えていないので比べることができない)。

 特に、(1)についてが気に入った。1缶あたりの金額も、オリンピックステインより1,000円ほど安くつくようだ。通販でのみの販売だそうだが、その点については問題なし。
 
 ということで、インウッド、いいじゃん。
 ただ、今ホームページで確認すると、インウッド以外の塗料銘柄で塗装された木材に再塗装する場合の注意書きが、次のようになっていた。

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■ インウッド以外の塗料銘柄で塗装された木材に再塗装する場合は、専用除去剤等を使い以前の塗料を落として下さい。以前の塗料が浸透性塗料であれば上塗り可能な場合があります。
http://www.quofirm.co.jp/includehtml.php?page=in-wood_explanation.htm
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 前回の塗料は浸透性塗料ではあるが、ちょっとトラブルを抱えていたこともあり、またハゲハゲになってしまわないか、その点が気になるところである。
 とりあえず、今後はインウッドを使ってみるつもり。
 
 以上。報告が遅れて恐縮です(_ _)。
 あとはできあがりの写真です。
 
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自家製オリーブオイルのその後

 初めての自家製オリーブオイルが処分されてしまったと思っていたのは勘違いであったことが判明。物陰から発掘された。ご指摘くださったのぶさんに感謝。濡れ衣着せてしまった夫に陳謝。今日の晩ご飯に食べてみた。

 写真を再掲。

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 上から見ると↓こんなかんじ。

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 オリーブオイルというと、黄金色または黄緑色のイメージがあったが、これは違った。香りも感じられなかった。ほとんど無色透明な油がほんの少し。その下に、モヤモヤしたヘドロのようなものが沈んでいる。

 油の部分はほんの数ミリしかないので、うまくすくいとることができない。昨日ティースプーンで試してみたが、そーっとやってもモヤモヤが入って来てしまう。試験管のような細長い容器に入れてスポイトで吸い出せば少しはとれるだろう。せめて、もう少細長い容器に移し替えておけばよかったのだが、気づいたのが遅かった。移し替え後はしばらく置いておかないと分離してくれそうもないので、そのままそっとペットボトルをギリギリの高さで切って、小さくちぎったパンを上澄みにつけてみた。夫はうまく油だけをつけたが、私がやるとモヤモヤまでくっついてきてしまう。夫に「欲張るからだ」と言われた。無欲になって再度試したら、今度はうまくいった。しかし、そこまで。夫も3度目には失敗していた。それ以上はもう無理。
 油の味は、昨日なめてみたときもそうだったけど、やっぱりよくわからない。夫も同意見。採取から時間が経ちすぎていたせいかな。だとしたら、もったいないことしてしまった。

 モヤモヤのところは、見た目、どうも気持悪い。どよーんとしている。ヘドロ。でも、のぶさんが
「不純物」といったって、元はといえばオリーブの実なんだから、全部使っちゃえば? タネは漉されてるんだし。
とコメントくださったので、恐る恐る食べてみた。
 結果。まずかった。食べるんじゃなかった(笑)。
 苦くて、渋い。塩漬けにするときには苛性ソーダであく抜きしないと食べられないということが、納得できる味。夫に告げると、「知ってるよ。だから食べない」という返事。収穫したときに丸ごとかじってすでに体験していたそうだ。
 というわけで、透明な油のところだけならだいじょうぶだけど、ちょっとでもモヤモヤのところがあるとだめ。試してみようと思われる方は、お気をつけください。

 来年は大きいオリーブの木にたわわに実がなって、たっぷりオリーブオイルがとれることを期待。
 (数年前に撮った花↓)


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梅仕事の季節3

 今年は梅雨明けがやけに早かったが、シソを入れたのが遅めだったこともあり、週末にひっかけた土用干しはちょうど土用のころとなった。

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 土曜干し、日曜干しは、休日で夫の手もあったため、楽勝。カンカン照りではなかったが、まずまずだ。庭木の陰になったりして日向が移動するので、何度かザルを移動しなければならない。一日中陽射しの当たるところというのは、案外ないものだ。
 写真は、とりあえず並べた直後のもの。実際には、風通しがよくなるように少しザルを持ち上げる。

 土曜の夜は、家の中に取り込んだ後、ガンダムSEED鑑賞に忙しく梅酢に戻すのを忘れてしまった。
 塩漬けのときと同じく、土用干しに関してもいろんな節があり、どれを採用するところか迷う。日光に当てるのか、陰干しするのか、何日干すのか、何時から何時まで干すか、夜も干すのか、夜は梅酢に戻すか戻さないか、戻す場合は毎日戻すのか、初日だけ戻すのか、取り込むのは最終日の午前中か(夜干しした場合)、夕方か、夜か。さらには、あたたかいうちに梅酢に戻して保存するか、さっと梅酢にくぐらせて保存するか、冷ましてからまったく梅酢に戻さずに保存するか、etc…。初めてチャレンジした年にも、ゆうぽさんとあれこれ話したものだった。
「2002年夏 ゆうぽさんといっしょの初めての梅干しづくり覚え書き」
 あちこち読むと、せっかく日中に余分な水分を蒸発させたのに、毎日梅酢に戻すのでは、いつまでたっても水分は余分なままで、品質の良い梅干しにはならない、と断言しているのもあったりする。ただし、初日だけはいいそうだ。こういうのは、ほんとに根拠があるのかどうか、怪しい。梅干しに関してネットで公開されている情報は、2年前に比べると桁違いに多く、便利になったものだが、それは、さらに悩みの種が増えることでもあるので、情報が多い=よいことかどうかはわからない。
 わが家では、ゆうぽさんと同じく梅酢に戻すことを基本とした。理由は、お手本であるところのゆうぽさんの梅干しが美味しいから。ただ、今年は戻すときの梅酢の量を減らすつもりだ。梅酢に戻す方が塩分が梅酢に移りマイルドになるという説もあるようだが、去年たっぷりの梅酢に戻しておいたら、梅酢に戻るどころか、逆に梅酢の塩分を吸収してしまったようで、とんでもなくしょっぱくなってしまったので。

 月曜日は、朝は雨だったが、その後晴れてきたからと、家にいる夫が午前中のうちに干してくれた。その後は晴れたり曇ったりで、しかも3度も小雨が降ったそうだが、夫がつきっきりでめんどうみてくれたおかげで事なきを得た。その月曜日は日照時間が少なかったと思われるので、火曜日は職場に持ってきて駐車場に干しておいたところ、また夕方雨がパラついた。うっかりして気づかなかったのだが、裏のマンションに住む人がすぐに気づいて軒下に移動してくれたので、またしても事なきを得た。みなさんのご協力にただただ感謝である。おかげさまで、今年の梅仕事は無事終了した。
 夕立対策に花用のラッピングシートを軽くかぶせて干すというところもあったが、へそ天以外の場合はそういう予防策をとるのもよいかもしれないな。

 最後に、前回書いた「盆ザルくるりん作戦」(と命名)の結果報告。
 小さいザルはひとりで、大きいザルは夫と二人がかりでえいやっとやった。梅が飛び散ることもなく、なかなかのものだった。ただ、二つ欠点がある。ひっくり返すときに使うカラのザルを確保しておかなければならないこと。もうひとつは、まだ梅の裏面がよく乾いてないと、ひっくり返したザルに梅がへばりついてしまうことだ。それさえクリアできれば、かなり有効な作戦である。結果に大満足。

 ちょうど土用のころ、庭はカサブランカが満開になる。テッポウユリ、ヤマユリ、オニユリと来て、最後がカサブランカだ。
 夏本番。今日こそ忘れずに暑中見舞いを書こう。

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梅仕事の季節2

 土用である。土用といえば、ウナギがお約束である。丑の日にウナギを食べるのはなんか悔しいので、前日に冷凍の白焼きを食べたので、お約束は果たした。しかし、ウナギより、いっしょに食べた道志川の天然アユがあまりにおいしかったので、ウナギに感動はなかった。アユに負けたウナギ。相手が悪かったね。
 土用といえば、もうひとつのお約束は梅干しの土用干しだ。今年は去年より4キロ増えて、10キロの梅が塩漬けされている。赤シソ入れは、市販のもみシソを使った。フレッシュな赤シソを買ってきて、苦労してぎゅ〜ぎゅ〜っとやったときと出来上がりにどれだけ違いがあるかを確認するためだ。というのは大嘘で、単に手抜きをしただけです、はい。

 土用干しで一番たいへんなのは、炎天下で梅をひっくり返すことだ。「みんないい子だね」と声をかけながら梅を一粒一粒ひっくり返すのは本来ならば楽しいはずの作業であるが、灼熱の日差しで背中をジリジリ焼かれながらの作業は、楽しいよりも辛いがやや勝つ。しかも、途中でどこまでひっくり返したかわからなくなってしまうのだ。
 「梅仕事の季節」と題して書いたとき紹介した「梅の月向農園」のサイトに、こういうページがあった。
 ここに、「いちばん暑い7月下旬〜8月中旬には土用干しをしない」と書いてある。日差しがキツすぎてこんがり綺麗に干し上がらないからだそうだが、果たしてほんとうにそうなのだろうか。冗談の「暑くて仕事にならないから」というのが、どうも真相のような気もするのだが、まあそれはそれとして。
 去年は、8月に入ってやっと梅雨明けしたと思ったら、曇ったり雨だったりで、土用干しが終わるまで10日くらいかかってしまったが、今年は3日で終わってほしいものである。今週末に干す予定。

 今年は、梅をひっくり返す方法で試してみようと思ってることがある
 前記の月向農園のページのまん中より後ろあたりに、板を利用してひっくり返している写真がある。あれを見たとき、「おおっ!」と思った。しかし、ザルとサイズのあった板が必要だ。しかも、板を引き抜くのにマチャアキのテーブルクロス引き抜きワザのような熟練度が要求されるのだろう。とてもそれを修得している暇はない。そこで、こういうことを考えた(図参照)。

(1)大中小3枚入れ子の丸い盆ザルが2組あるので、「中」のザルに梅を周囲に少し余裕をもって並べる。
(2)その中に「小」のザルを乗せる。小のザルは、ひっくり返して上に被せるのではなく、干してある梅にザルの裏が当たるように置くわけ。このとき、紐で2枚のザルのフチの部分を縛ってしまうといいかもしれない。
(3)重ねた2枚のザルの中央を上下から強く押さえ、かけ声とともにひっくり返す。
(4)上になった「中」のザルを外す。

doyouboshi

 最初になんで「大」ではなく「中」のザルを使うかというと、大きいと失敗する可能性も高いからだ。
 さて、うまくいったらおなぐさみ。

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梅仕事の季節

 今年も梅干しを漬けた。3度目の正直。
 一昨年、ゆうぽさんに手取り足取り教えてもらいながら初めて梅干しを漬けた。それまでの数年、ゆうぽさんから手作り梅干しを送ってもらいながら、梅干し作りってどんなことするんだろう?と思いつつも、平日家にいないと土用干しができないという理由で敬遠していた。しかし、ゆうぽさんの苦労や楽しさを知りたいという好奇心に負けて、ついに手を出したのだった。
 青梅の梅が2キロ。最初の2キロは追熟に失敗して漬ける前にすべてだめにしたので実際に購入したのは4キロ。専用のカメも重石も盆ザルもないので、掃除用のポリバケツ+漬け物袋、砂袋、手持のザルの組み合わせで、土用干しは職場の屋上に運んでなんとかクリア。自動車通勤なのでこういうことが可能なのはありがたい。梅の出回るタイミング、梅の選び方、追熟のタイミングと甘い香り、アク抜きの時間、塩加減に重石加減、梅酢があがったときのうれしさ、赤紫蘇との格闘にしたたる汗、パーッと赤く染まる梅酢の美しさ、梅雨明けを待つ心、日なた探し、土用干しの頭上に輝く真夏の太陽、炎天下にじりじり焼ける背中、ほかほかの梅干し。こう並べただけで、そのときどきのことをはっきり思い出すことができる。情報はネットにもたくさんあって便利だったが、その反面、いろいろな方法がありすぎて、どれを採用してよいのか悩みもした。夫に言わせれば「昔はどこの家でだって作ってたんだから、そんなに難しいことであるはずがない」だそうだが、なんたってこっちは「初めて」なのだから、まだ十分難しい。何から何まで試行錯誤の連続だったが、初めての梅干しがちゃんとできた。そうか、ゆうぽさんから届く梅干しは、こういう手間暇かけて作られていたのか。梅干しのお礼には地元キッコーゴのお醤油を半ダース送っていたけれど、そんなものではとても割が合わないではないか。ゆうぽさん、今まで知らなくてごめんねぇ。

 そんなことがあって、2002年夏、梅干し作りにはまった。何より、ゆうぽさんといっしょにできたことが楽しかった。同性の友人は普通にいたものの、この歳になるまで同性の友人とこういう形(うまく説明できないが)のつきあいというのはしたことがなかったので、そういう意味でもまた、初めての体験だった。飛び交うウメールを通して、今まで知らなかったゆうぽさんの一面も知った(笑)。ああ、ともだちっていいもんだなあ、こんな世界があったんだなあと、いい歳してウルウルした。でも、まだゆうぽさんに会ったことは一度もないんだけどね。
 まあそんなわけで、梅干し作りにはまった。調子に乗って、カスピ海ヨーグルト、ぬか漬けにも挑戦してしまった。どちらもだめにすることなく、今日まで続いている。大豆と麹を買って味噌も仕込んだ。梅干し作りをきっかけに、生活がちょっと変わった。

 2003年は、昨年の成功(とりあえず)に気をよくして生協の梅を5キロ、青梅の梅を4キロ仕込んだ。道具もそろえた。漬込用のタッパーウエアの容器も、入れ子になった盆ザルも買って、張り切って臨んだ。が、どちらも追熟に失敗し、かなりの数をだめにした。まだ青かったので数日追熟させたのだが、生協で買ったのはぶよぶよ梅に、高校時代の友人に分けてもらった梅は、しわしわ梅になってしまった。全滅でなかったところは去年よりたいした進歩だ。冷夏と雨で、土用干しがなかなか終わらなくてやきもきしたりもしたが、ぶよぶよ、しわしわを免れた梅たちはちゃんと梅干しになった。
 2年目は、南高梅、十郎梅、持田白梅、梅によって特徴があることを知った。青梅の持田白梅は、熟すと黄色くはなるものの南高梅のようなオレンジがかった黄色にはならなず、そもそも地元の人は青いうちに漬けてしまう。シソを入れるタイミングも、土用干しをしてからだ。梅のサイズは、大きければいいというものではないことも学んだ。毎朝ひとつずつ食べるには、LやLLサイズの梅よりもMの方が都合がいい。売っているシソの品質もいろいろあることを知った。去年のはどろだらけだったが、今年のはきれいな上に、葉も多く、質がよかった。塩漬け、シソ入れ、土用干しの、それぞれの手際も去年よりは格段に上達した。昔ながらの手順ではあるけれど、うまく合理化すれば手抜き、もとい、省力&省時間化できる知恵もついた。
 友人から傷がついて売り物にはならない梅(収穫のときに切り傷がついただけで、品質にはまったく問題なし)を分けてもらったので、10年ぶりくらいで梅酒も漬けた。友人直伝の梅酒のレシピは、焼酎1.8リットルにつき梅を2キロ、氷砂糖500グラムという、梅の里ならではのなんともぜいたくな梅酒だ。せっかくなので砂糖漬けも作ってみた。そのために本も2冊買った。作ってみたら、なんだ、簡単じゃん。でも、甘いものはあまり食べない方なので、ほとんどあちこちに配ってしまった。
 というわけで2003年はさらに深みにはまった。

 梅干し作りは、作り手によっていろんなやり方がある。焼酎の使い方、塩加減、シソを入れるタイミングと入れ方。また、土用干しは夜も干すのかそれとも夜と取り込むのか、何日干すのか、干し上がったあとは梅酢に戻すのか戻さないのか等々。いきなり干してから塩漬けなんて方法もあるらしい。それぞれの家庭の手前味噌ならぬ手前梅干しができるのだが、そんな中で、どのレシピを見ても必ず書かれているものの、ずっと気になっていることが3つある。ひとつは追熟、ひとつはアク抜き、もうひとつは容器だ。

 その1、追熟。
 まだ青い梅は必ず追熟しなくてはいけないのか。夫の記憶では、義母は青いうちに漬けていたそうである。青梅の友人も、青いうちに漬けている。追熟に失敗するとぶよぶよになる梅としわしわになる梅があるように、梅の種類によって違い、青いうち漬けてもよい梅と悪い梅があるのかもしれないが、そのことに触れたレシピは見たことがない。青いうちだと堅い梅干しができてしまうというのは本当だろうか。試してみたい気がするが、めんどうなので、たぶんやらない。

 その2、アク抜き。
 塩漬け前には水につけてアク抜きをする。一晩というのも丸一日というのも、数時間というのもある。要不要や時間は、熟し度合いによって分けたものが最も多い。黄色く熟したものは数時間でいいが、まだ青いときは一晩というのもあれば、熟していればアク抜き不要というのもある。どうしてもあく抜きをするのであれば2〜3時間で十分というのもあれば、南高梅は長くても30分〜1時間というように、南高梅を特別扱いしたものもあった。去年買った十郎梅はさらに特別扱いで、皮がやわらかくて破けやすいので水に漬けるなと書いてあった。そして、それを守った。アク抜きしなかった南高や持田白との違いは、わからない。皮がやわらかい梅にはアクがないことなのだろうか。そんなことはない気がする。しかし、そもそも、アク抜きはほんとうに必要なのだろうか、水に漬けることによって、アクは抜けているのだろうか。それ以前に、梅にはアクがほんとうにあるのだろうか。と、ここまで書いて気づいたが、砂糖漬けして出てきたシロップを火にかけたらムクムクとアクが出た。そうか、あるんだ。でもほんとにあれがアクか? でもシロップは火にかけないというレシピの方が多い。事前に水に漬けないものも多い。ああますますわからなくなった。あちこち見ていたら、唯一、「水につけてアク抜きをしますと、梅の酸が水に溶けだして、梅の実の葉緑素が分解され、だんだん表面が黒ずんできます。(黒ずみは特に仕上がりには問題ありません)」と書いてあるところがあった(紀州の木村農園の梅Q&A)。しかし、この3年の経験では、黒ずんでいることに気づかなかった。果たしてこの情報は正しいのか。ためしてガッテンでも目がテンてもジュニアスペシャルでもいいから、梅にはほんとうにアクがあるのか、あるとしたらアクとは何か、アクは絶対に抜かないとおいしい梅干しはできないのか、アクの量は熟し具合によって違うのか、アクの量は梅の種類によって違うのか、アクが抜けたかどうかはどうやって見分けるのか、アク抜きした水にはほんとうにアクがいるのか、以上について、実験と解説を願いたい。
 なお、今年は南高梅も青梅の持田白も1日追熟させた。もう一日待たなかったのは去年のように南高梅がぶよぶよ梅に、青梅のがしわしわ梅になってしまうのが怖かったからだ。南高梅はまだちょっと青かったんで一晩水につけた。青梅のは南高梅よりさらに青かったが4時間つけた。こっちの方が時間が短いのは、平日だったため翌日の作業ができなかったからだ。時間が短かったので、何度も水を取り替えてみた。気休めかもしれないけど、もしかしたらいい方法だったのかも知れない。でも、たぶん結果の違いはわからないだろう。
 アク抜きごときでこんなに長い文章になってしまうとは、驚いた。

 その3、容器。梅は酸か強いから陶器やほうろう容器を使いましょうと言われる。しかし、だ、売ってる梅干しのほとんどがプラスチック容器に入っているではないか。梅干しになってしまえば関係ないのだろうか? だいたい、プロは陶器かほうろう容器を使っているのだろうか?
 陶器のカメは味噌用に買ったの小さいのが一つあるが、重くて使う気になれない。味噌のように仕込んだあとはほとんど手のかからないものならともかく、梅干しに使う気にはなれない。ほうろうのは持ってない。今年使ったのはタッパーウエアの大きな容器と、漬物用に売っている黄色いプラスチック容器だ。安い。タッパーのは、高いだけあって、梅干しにもだいじょうぶだと宣伝している。しかも、重石を使わなくても梅干しができる(毎日シェイクしてやる必要があるが)。そうそう、これも不思議なんだよな。タッパーのレシピって味噌も重石を使わない。試してみたらどっちもできた。いまだに不思議だ。これもその理由を究明してほしいと願うものである。

 2004年の今年は3度目の正直。今年こそ、全滅もぶよぶよもしわしわもない梅干し作りをしたいものである。6月に入るとゆうぽさんとの間にウメールが飛び交った。今年のテーマは合理化だ。すでに塩漬けを終わり、生協で買った南高梅が4キロ、青梅の持田白が6キロの合計10キロがシソ入れを待っている。
 今年は梅酒も3瓶漬けた。こんなに誰が飲むんだろう。砂糖漬けも2キロ、夕べ仕上がった。床にシロップこぼしてベタベタにしてたいへんだったけど、去年の教訓を生かして種をしゃぶることはしなかった。砂糖漬け用にはあと2キロ冷凍中。冷凍すると自然に割れるので手間が省けるらしい。週末には試してみよう。
 去年は空梅雨と冷夏と日照不足で、お米も野菜も、土用干しもたいへんだった。今年は夏らしい夏であってほしい。

◇梅関連のページは山ほどあるが、今回参考にしたページ
 荻窪鈴木青果店の自家製梅干しちょっと良い話
 木村農園の梅Q&A
 田辺市農林課の梅干・梅酒・梅ジュース作りQ&A
 上富田町の青梅加工方法

  • JA紀南の梅の加工方法手引き
     JA紀州みなべ梅部会

    ◇ 一般家庭とはまったく違うが、梅干し製造過程がよくわかるページ
     梅の月向農園のバーチャル体験

    ◇おまけ
    2002年夏ゆうぽさんといっしょの初めての梅干しづくり覚え書き

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