庭の月桂樹

 これも去年アップしそこねたネタ。
 月桂樹の覚え書き。

 うちの月桂樹の木は、もういつだったか覚えてないくらい前に苗木を植えたもので、それが今では大木になって手が付けられなくなっている(若木のころに、ちゃんと手入れしなかったもんで)。
 おまけに、枝と枝が高尾山の蛸杉みたいにくねくねとへんなふうに伸びて、からみあって、すごいことになっていた。それに、蘖(ひこばえ)がやたら元気。
 樹木の専門家・ふるだぬき先生に診ていただいたところ、枝がからみあってすごいことになってるせいで木が弱っていて、ひこばえは、そろそろ寿命かもしれないとさとった木が子孫を残すために出てきているらしい。なるほど。
 太い幹は切ってしまって、ひこばえを育てて株立ちにしようかとも思ったが、すごいことになってる枝を切り落として、全体に枝を減らしてすっきりさせ、ひこばえも全部切ってしまったら、見栄えもよくなり、その後ひこばえも沈静化したようなので、株立ち化計画は保留とした。

 この月桂樹、クリスマス用リースを作るのに合わせて、毎年12月初旬に強い剪定をする。とにかく1年でびんびんに伸びてしまうので、切らないとたいへん。あまりいい写真ではないが、この赤い線のあたりでバッサリと。

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 切った枝でリースを2つ3つ作ってもまだまだ余るので、「ご自由にお持ちください」と書いて家の前に置いておいたりしたが、結局は捨ててしまうのがほとんどだ。捨てるといっても、ゴミ袋に入るように細かくしなければならず、たいへんだった。しかし今年は楽勝。買ったばかりのガーデンシュレッダーが大活躍。月桂樹の枝のように真っ直ぐでピンとしているのは、大得意だった。もっと早く買えばよかったガーデンシュレッダー。

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(この枝は月桂樹じゃないけど)。

 今年は、いつでも誰かにあげられるように、葉っぱだけを乾燥させてとっておくことにした。保存するのなら、そのままより、いったん熱を加えた方がいいというのをどっかで読んだ。色止めになるようだ。そのまま乾燥させると、日が経つと茶色っぽくなってしまうが、酵素を止めることで緑色を保てると書いてあったような気がする。再度確認しようとちょっとぐぐってみたが色のことについての記述は見つけられなかった。しかし、乾燥させることをすすめているところが多い。香りかまろやかになるようだ。アクが抜けて香り高くなるという説もあった。さらに、苦味もなくなるんだとか。もちろん、生葉での使用も可。生葉か乾燥葉かは好みで選ぶとよいようだ。しかし、生で使うと苦い? 経験ないんだけど。

 さて、加熱するため、まずは葉っぱだけを枝から外す作業。どうせなら見栄えの悪い葉っぱはよけておこうとしたため、これが一番めんどうだった。破けてるのや、色の悪いのや、形の悪いのや、虫が食ってるのや(虫が食うのか?)。梅干しの赤シソをむしるのもたいへんだが、こっちの方が歩留まり(?)が悪いので、数は少なくても選別に手間がかかる。売ってるのが高い理由もちょっとわかる気がした。
 ざっと洗ってザルにあげる。
 山ほどあるので茹でるのはめんどう。圧力鍋にめいっぱい押し込んで短時間蒸してみた。
 蒸し上がった葉っぱは濡れている。1枚1枚拭くなんてことはやってられないので、てきとうにバスタオルの上に広げて表面があらかた乾くまで数日置いたところ、表面に色むらができていた。拭かなかったせいかと思ったが、どうもオイルがしみ出して固まっているように見える。まあ問題ないだろう。ザルに移して完全に乾くまでしばらく放置。
 この後、スパイス売り場に売ってるようにぺたんこでピンとしたのにするには、重しをのせて乾燥させるか、アイロンをあててから干すらしいが、そんなめんどうなことはやってられるかい、ということでこれでできあがり。

 何人かの友人に別件で荷物を送るついでにもらっていただいたが、まだまだあるぞ。ほしい人取りに来てください。
 来年以降もご希望なら、着払いでお送りします。ただし、枝付きで。生でも、乾燥させても、ご自由にどうぞという心くばり。ではなくて、葉っぱをむしるのがめんどくさいだけよ。それともう1点、加熱したあと圧力鍋がたいへんなことになっていたのだ。暮れに黒豆を煮たとき、豆も煮汁も月桂樹くさくなってしまった。お正月にあずきを煮てぜんざいを作ったときも、餅米を蒸して中華おこわを作ったときも、月桂樹の香りがいっぱい!になってしまった。1か月経ってもまだ抜けない。これはまいった。乾かすときに使ったバスタオルを、洗濯せずにそのまま使ったときも強烈だったっけ。いきなり顔を拭いてむせた。月桂樹恐るべし。

 最後に、ぐぐって見つけた月桂樹のその他の利用法。

●箪笥やクローゼットの中に乾燥した葉を入れると防虫剤として効果がある。
●小麦粉の容器に入れておくとコクゾウムシの害から守ることができる。
●スモークするときのチップに利用できる。

 あの黒豆の体験からすると、月桂樹だけでスモークしたら、凄まじいことになりそうだ…。

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晩秋の愛宕山にあきる野三里を探せ

 以下、暮れに書きかけのままアップし損なっていたレポート。

 過日インドビザをとりに都心に出た折り、大使館があまりに地味だったので(もっと一目でわかる建物かと思ってた…)見落として通り過ぎた先に、稲庭うどんを食べさせてくれるお店を発見。お店で食べる稲庭うどんは、どんなつゆと薬味で食べるのだろうと気になって、お昼ごはんはここで食べようかと思ったが、せっかく珍しく都心に出たのだからと、ここはやっぱり初志貫徹してあきる野三里を探すことにした。

 「村うどん あきる野三里」は、ケンさんの多摩農園で作ったあきる野産小麦100%で作られたおいしい干しうどん。
 「人は生まれた土地の三里四方のものを食べていれば健康で長寿」と言われることから、「村うどんあきる野三里」と名付けたのだそうだ。このネーミング、素晴らしい!
 てひさんが管理されているのらぼうず村によると、あきる野三里は、ソムリエ・田崎真也さんが2004年9月に開いたばかりの和食のお店「Tてぃ」のメニューに採用されたとのこと。この店の料理は東京都産の食材のみを使っているのだそうだ。なるほど、それならこのうどんは外せないだろう。そのことを知ったときから、一袋200グラム250円で売られているこのうどんが、ソムリエの手にかかってどんな器に盛られ、前述の稲庭うどんと同じく、どんなつゆと薬味で出されるのか、ぜひ見たい、食べてみたいと思っていた。なんでも、まだケンさんもてひさんも、その関係者のどなたもこのお店には行ったことがないとのことなので、突撃レポート、行ってみよう。

 目指すは愛宕山。お店が愛宕山にあるということだけはホームページで見た記憶がある。しかし、住所を控えてこなかった。愛宕山には行ったことがないが、だいたいどのへんかということだけはわかる。まあ、なんとかなるだろうと、九段下駅の売店でNFH(ネットワークフォックスハンティングゲーム)のときに愛用していた「地下鉄便利マップ」を買い、地下鉄に乗った。愛宕山には虎ノ門、神谷町、御成門あたりが近そうたが、どの駅からも少し離れているようなので、乗り換え回数からして一番めんどうがなさそうな御成門から行くことにした。
 御成門駅で降りて地上に出るが、右も左もわからない。典型的お上りさん。えーとこっちは増上寺でここが駅だから、と地図で現在地と愛宕の方角を確認し、日比谷通りを新橋方面に向かい、芝郵便局の先を左折し、東京慈恵医科大の前を通ってしばらく行くとの前方に小高いところがある。ははあ、これが愛宕山か。通りは愛宕山を貫通するトンネルを抜けて山の向こう側に抜けている。
 さて、お店はこの山のどのへんにあるんだろう。こっち側だろうか、あっち側だろうかと思っていたら、左手にエレベーター発見。なんでこんなところにエレベーターが?と思ったら、どうやら愛宕山の上へ上がるためのものらしい。とりあえず乗ってみる。外の見える快適なエレベーターを降りると、目の前がNHK放送博物館だった。へー。放送博物館ってこんなところにあったのか、とお上りさんは感心する。見学したいが今日は時間がないのでパス。でも、せっかくなので愛宕神社にだけはお参りしておこう。晩秋の境内は紅葉が美しく、大きなモミジの真っ赤な葉っぱ越しに見える青空がとてもきれいだった(写真ピンボケ)。

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 ここは標高たった26メートルの山だけど、周りを見なければ山頂だと言われても納得。しかしなんでまたこんなところにこんな山があるんだろう。かなり不思議。この神社は徳川家康の命により江戸の防火の神様として祀られんだそうだ。

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 愛宕神社のWebサイトはユーモアたっぷり。バーチャル参拝もできます。
 赤い大鳥居からは、下に長い階段が続いている。これを登るのはかなりしんどそうだ。それであのエレベーターができたわけね。なるほど。

 で、今日ここへ来たのは愛宕神社参拝のためではなく、あきる野三里を探しに来たのだった。さて、お店はこの山の東西南北どちらにあるのか? 先ほどのNHK放送博物館のところから下へ降りる車道があったので、とりあえずそこから山の反対側(虎ノ門側)に下りてみることにした。 しばらく行くと右手に小さなビルがあり、「田崎真也ワインサロン」の看板が出ていた。ここで聞けばわかるかと思い、2階の事務所らしきところに上がってみると、レストラン「S」と「T」の名の入った小さな案内図が貼ってあった。あまりに簡単な地図で詳しくはわからないが、とにかく山の反対側を下りたところにあるらしい。ということで下りてきた坂道をまた上がり、エレベーターではなく、山の斜面に作られたいい雰囲気の遊歩道を通って山を下り、下の通りに出た。しかし、レストランらしきものは見あたらない。まいったなあ。電話番号を調べて場所聞くしかないかしらんと思いつつ、左に愛宕山を見ながら電話帳のある公衆電話ボックスを探して新橋方向に歩いていくと、左手に酒屋さんを発見。ワインの品揃えがいい。ということはソムリエ・田崎さんのお店くらいは知っているのではないかと推察し、飛び込んでみた。「ソムリエ田崎さんのレストランTをご存じないでしょうか」。思ったとおり、「この通りを渡ってその角を右に曲がってすぐですよ」、とお姉さんが教えてくれた。ふふふ、やっと見つけたぞ。通りを渡って細い路地を曲がる。こんなところじゃ知らないと絶対わからないな、と思いながらそれらしきお店を探すが、ない。もう一度よく確認しながら戻って来たら、見つかった。しかし、和食の店ではなく、フランス料理の店「」だった。がーん。まいったなあ、これじゃないんですよ、お姉さん。探してるのは「S」じゃなく「T」なの。しかし高そうなレストランだ。ちょっと気後れしたが、あの酒屋さんにもう一度戻って聞くのもなんなので、思い切って飛び込んで「T」はどこでしょうかと聞いてみた。するとボーイさんがわざわざ表の通りまで出て、「そこを右に入って、階段を上った左側です。」とたいへん親切に教えてくれた。さっきの酒屋さんのすぐ西側だ。言われたように通りを右に入ると、目の前に見えたのはこの景色。

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 赤い大鳥居の先は、さっき上から見下ろしていた愛宕神社の長い階段だった。はぁ、最初から出直しか…。しかし、ここ上がった左側にレストランなんかあった?といぶかしく思いつつ息を切らせて登る。上の鳥居をくぐって左側見ると、あった。なんだ、さっき真ん前にいたんじゃないの。まさか境内にレストランがあるなんて思わなかったから、まったく気づかなかったのね。それにしても、目立たないお店…。
 まあとにかくやっとたどりついた。はあ。

 2種類のランチメニューが張り出してある入り口を入ると、椅子席がいくつかあり、左手の框を上がると和室が二部屋あった。和室には低い椅子とテーブルセットが置かれていて、けっこうお客さんが入っていた。和室の入り口に近い2人用のテーブルセットに陣取る。窓から見える木々が美しく、とても都心にいるとは思えない。さあ、いよいよ“あきる野三里”だ。お腹空いた。
 ところが、国分寺産ほうじ茶の茶碗を持って注文取りに来た店員さんによると、この時間(13時過ぎ)は2種類のランチメニューしか頼めないと言う。がーん。なんのために山を登って下りて登って下りて登ってわざわざ来たの。がっくり。
 というわけで、ケンさん、てひさん、愛宕山まで行ったのに“あきる野三里”食べることできませんでした。まったく役立たずレポートだ…。

 座ってた席から厨房の方を撮ったもの↓。これだけじゃなんだかわかりませんな。ま、ないよりマシということで。
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 なお、1,500円のランチメニューはべっこう丼(東京卵の親子丼)と白身魚の付け焼き丼の2種で、食べたのはべっこう丼。もう1か月も経つのでよく覚えてないんだけど、小松菜の胡麻和えと(もう一品あったか?)、だいこん、にんじん、ごぼうなど根菜たっぷりの味噌汁と、コーヒーと甘い物(かりんとう2本)がついていたので、卵に火が入り過ぎだったものの、これで1,500円ならまあまあ。器もなかなかよかったが、やたら大きな丼の底にちょっとだけ親子丼が入ってて、ちょっと寂しかった。
 待っているあいだに通常メニューを見せてもらったところ、“あきる野三里”は「〆のお食事のお皿's」という項目のところに載っていたので、ここんとこだけ書き写してきた(携帯のカメラでは、何度試してもピンぼけでためだったので)。

〆のお食事のお皿's
 焼おにぎり     400円
 三里うどん     1,000円
 麻布湯葉のぞうすい 1,200円
 くさやの焼き飯   1,200円
 鯛茶漬け      1,600円

 これを見たかんじでは、ほかのものを食べてから「〆」に注文してね、ってことのようだから、あきる野三里だけを注文するというのは、できないわけではないだろうけど、ちょっとしにくいかんじ。
 ほかのお料理を見ると、たとえばトウキョウXのお料理の場合、

 角煮 1,600円
 青菜巻 1,800円
 シンプル焼 3,500円

と、かなりお高い!(一袋200g入り250円のあきる野三里が一人前1,000円になってしまうだけで十分高いけど)。その後のもーさん情報によると、地ビール(卸し販売しているのは多摩の恵多摩ビールあたりかな)が1,100円とのこと。
 ということで、「T」に“あきる野三里”を食べに行くには、地ビールを飲みながら角煮を食べて〆にあきる野三里という3品だけとしても、ひとり最低3,700円は必要。 お出かけの際は懐具合には気を付けましょう(店員さんはみんなアルバイトのようで、お店の雰囲気からするとそんな高そうには見えないんだけど…)。
 なお、あきる野三里はあたたかいうどんとして出てくるそうだ。
 お店を出たところで外観の写真を撮ろうと思ったら、店員さんがランチタイムの案内を外しに出てきたので、とりそこなってしまった。ますます役立たず。

 以上、1か月遅れの上、何の役にも立たないレポート、おわりっ。

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自家製オリーブオイルのその後

 初めての自家製オリーブオイルが処分されてしまったと思っていたのは勘違いであったことが判明。物陰から発掘された。ご指摘くださったのぶさんに感謝。濡れ衣着せてしまった夫に陳謝。今日の晩ご飯に食べてみた。

 写真を再掲。

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 上から見ると↓こんなかんじ。

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 オリーブオイルというと、黄金色または黄緑色のイメージがあったが、これは違った。香りも感じられなかった。ほとんど無色透明な油がほんの少し。その下に、モヤモヤしたヘドロのようなものが沈んでいる。

 油の部分はほんの数ミリしかないので、うまくすくいとることができない。昨日ティースプーンで試してみたが、そーっとやってもモヤモヤが入って来てしまう。試験管のような細長い容器に入れてスポイトで吸い出せば少しはとれるだろう。せめて、もう少細長い容器に移し替えておけばよかったのだが、気づいたのが遅かった。移し替え後はしばらく置いておかないと分離してくれそうもないので、そのままそっとペットボトルをギリギリの高さで切って、小さくちぎったパンを上澄みにつけてみた。夫はうまく油だけをつけたが、私がやるとモヤモヤまでくっついてきてしまう。夫に「欲張るからだ」と言われた。無欲になって再度試したら、今度はうまくいった。しかし、そこまで。夫も3度目には失敗していた。それ以上はもう無理。
 油の味は、昨日なめてみたときもそうだったけど、やっぱりよくわからない。夫も同意見。採取から時間が経ちすぎていたせいかな。だとしたら、もったいないことしてしまった。

 モヤモヤのところは、見た目、どうも気持悪い。どよーんとしている。ヘドロ。でも、のぶさんが
「不純物」といったって、元はといえばオリーブの実なんだから、全部使っちゃえば? タネは漉されてるんだし。
とコメントくださったので、恐る恐る食べてみた。
 結果。まずかった。食べるんじゃなかった(笑)。
 苦くて、渋い。塩漬けにするときには苛性ソーダであく抜きしないと食べられないということが、納得できる味。夫に告げると、「知ってるよ。だから食べない」という返事。収穫したときに丸ごとかじってすでに体験していたそうだ。
 というわけで、透明な油のところだけならだいじょうぶだけど、ちょっとでもモヤモヤのところがあるとだめ。試してみようと思われる方は、お気をつけください。

 来年は大きいオリーブの木にたわわに実がなって、たっぷりオリーブオイルがとれることを期待。
 (数年前に撮った花↓)


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